中高一貫校の定期試験は一夜漬けでは定着しない!短期記憶と長期記憶の違い|エビングハウスの忘却曲線から考える学習法 | 中高一貫個別指導塾なら桜凛進学塾池袋校
「テスト前だけ詰め込む」とどうなるのか?
中高一貫校の生徒にありがちなのが、テスト直前に一気に勉強する“一夜漬け”スタイルです。
確かに短期的には点数が取れるかもしれません。
でも、次の授業でその内容を思い出せず、結局置いていかれてしまう…という経験はありませんか?
その理由は、短期記憶と長期記憶の違いにあります。
短期記憶と長期記憶の違い
- 短期記憶
数分〜数日で消えてしまう。テスト前に覚えた公式や単語も、復習しなければすぐに忘れる。 - 長期記憶
繰り返し復習し、脳に定着した情報。入試や模試で必要になるのはこちら。
つまり、一夜漬けで詰め込んだ内容は「短期記憶」止まり。
長期記憶に移さないと、本当に使える知識にはならないのです。
エビングハウスの忘却曲線とは?
ドイツの心理学者エビングハウスは、記憶が時間とともにどれくらい失われるかを実験しました。
- 1日後には約7割を忘れる
- 1週間後には約8割を忘れる
つまり「勉強した=覚えた」ではなく、放っておけば確実に忘れるということ。
ただし、復習を重ねれば忘却のスピードは遅くなり、長期記憶に移行します。
ここが一夜漬け勉強の最大の落とし穴です。
効率的に長期記憶へ移す学習法
- 復習のタイミングを工夫する
「24時間以内」「1週間以内」「1か月後」のように、間隔を空けながら繰り返す。 - 短時間集中を積み重ねる
ポモドーロ勉強法(25分勉強+5分休憩)で効率的に復習サイクルを回す。 - テスト前は“最終チェック”に徹する
直前は新しい暗記ではなく、「思い出せるか確認」に使うのが正解。
復習は「インプット」と「アウトプット」の両輪で
- インプット復習:教科書やノートを読み返す。理解を確認する作業。
- アウトプット復習:実際に問題を解く・人に説明する。記憶を呼び出す作業。
特にアウトプットが効果的です。脳は「必要な情報」を優先して残すので、“思い出す練習”をすることが長期記憶化のカギとなります。
科目別:復習の工夫
- 英語:単語は「翌日→3日後→1週間後」で小テスト形式に。文法は間違えた問題を必ず音読で説明する。
- 数学:その日の例題を「翌日」もう一度解き直し、1週間後にはまとめて演習問題で再挑戦。
- 理科:暗記は一問一答カード。実験系は「翌日」に図やグラフを自分で描き直すのがおすすめ。
保護者が意識すべきサポート
- 「ちゃんと勉強してる?」よりも「復習できた?」と声かけする
- 勉強時間の長さより、復習サイクルの有無に注目する
桜凛進学塾で“忘れない学習”を
桜凛進学塾では、
- エビングハウスの忘却曲線を踏まえた効率的な復習プラン
- 短期記憶を長期記憶に変えるための演習とフィードバック
- テスト前だけに頼らない継続学習習慣の確立
を重視しています。
「テスト直前しか勉強しない」から「普段から定着させて安心してテストを迎える」へ。
保護者の方も安心できる学習サイクルを、一緒に作り上げていきましょう。
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